Android 用アプリ noAzi 2016-11-13
方位角センサー(電子コンパス)がない機種向けです.向きに依存せず,しかるべき位置に来たときに写真が表示されます.本来向くべき方向は,案内図を参考にして下さい.
2. アプリを起動したら,画面上部の緯度,経度,方位角を手がかりに然るべき位置に移動して適切な方向を向くと,発掘当時の写真が表示されます.
移動時には,木の枝や足元に十分に注意して下さい.
3. 「画像の固定」のボタンを押すと,場所や向きが変わっても画像を表示し続けます.
4. 「説明文の表示」のボタンを押すと,説明文を表示します.
5. 「説明文の読み上げ」のボタンを押すと,説明文の内容を読み上げます.このとき,説明文を表示と写真の表示を切り替えられるので,説明を聞きながら写真を見ることもできます.
殿塚・姫塚古墳にお越し下さい.
なお,上記期間以外も随時受け付けております.Android タブレットの無料貸出の御希望がありましたら,芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館に御相談ください.
こうして,1956年に早稲田大学による発掘調査が開始され,大学の学生のほか,地元の消防団,青年団,婦人会などの団体や,中学・高校生にも動員がかけられました.まさに,町ぐるみで総力を上げて発掘調査に取り組んだのです.
そのような中,殿塚古墳での石室から数々の副葬品が発見され,特に,姫塚からは40数体にのぼる埴輪が列をなしている状態で出土しました.驚くべきことに,それらの埴輪は,現位置をほぼ完全に保存した状態で発見されるという,極めて稀有な発掘結果が得られました.これは,学術上,非常に価値の高いものです.
そして,この発掘調査では,766点に上る写真が撮影されました.非常に克明な作業日誌や写真撮影に関する記録が残されているため,どの位置で撮影された写真なのかが特定されました.これもまた非常に貴重な歴史的資料といえます.
つまり,「どの位置で撮影した写真であるか」が分かり,しかも「その埴輪が元々どこにあったのか」が分かるという,類まれな「遺産」が残されているのです.
本実証実験では,作業日誌や写真記録に基づいて,位置・方位角と,写真・説明文を対応づけています.そのため,まさにその場で撮影された写真を,現代においてその場で見ることができるのです! どうぞ,アプリをインストールして現地で体験してみて下さい.
発掘された遺物の一部は,芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館にて展示されています.博物館にも足を運んで「本物」も是非ごらん下さい.
殿塚・姫塚古墳以外の他の対象への適用について,広く応募中です.
適用例:
教材として:
・古墳・神社・仏閣・城などの史跡.
・俳句や小説などの文学作品の舞台となった場所.
・楽曲や作曲者にゆかりの地.
・地層.
・田畑.
・庭園.
・暮らしている街並み.
商業活用として:
・街中や屋外でのイベントでの案内など.
・アミューズメント(宝探し的な要素 : ターゲットの位置に関するヒントを与えて,指定位置の探索や謎解き).
上記以外にも,アイディア次第で様々に活用できます.
活用については,是非,御相談ください.
専修大学との共同研究で,明治から昭和にかけての専修大学の様子を提示するアプリケーション「GPS専修大学」を開発しました.近日公開予定です.
saito@beam.kisarazu.ac.JP